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2019/03/06(水) NEWS

【合格】関西大学大学院文学研究科

谷 慧芳(中国)
和歌山外国語専門学校出身

私は大学院で識字教室の研究がしたいと考えています。私の実家は河南省の田舎にあります。両親は農家をしており、父は小学校しか出ていません。母は学校に行ったことがありません。だから二人とも字が読めません。麦に農薬を撒く時、両親は説明書が読めないので私が代わりに読んであげます。郵便の人が荷物を届けてくれても、サインができないので私が代わりにサインをします。兄は中学を中退しています。中国は景気がよいといわれますが、兄が仕事を探しても重労働や単純労働にしか就けません。文字を知らないため、学歴がないため、はじめから世界が制限され、多くのチャンスをつかむ機会もありません。私は中国の格差を深く感じていました。

日本に来てから、夜間中学というものがあることを知りました。中国にもそういうものがあれば、私の両親や親戚も勉強することができたのに、と思って興味を持ちました。夜間中学に関する本を買って読んでみたところ、識字教室のことを知りました。もとは戦争のために勉強を続けることができなかった日本人のために開設されたそうですが、今は外国からやって来て日本で生活している人たちに学ぶ機会を提供しています。

日本には生涯教育という言葉があります。中国ではそれは「終身教育」という言葉で表現されます。しかし、中国ではそうした言葉や意識は日本ほど浸透していません。子供に対する教育は非常に熱心ですが、勉強は子供がするもので、大人がする必要はないという考えが中国では根強く残っています。私の両親や親戚も同じです。

中国に帰ると、道路の脇に「終身教育」と書かれた大きな看板を見かけます。しかし、こうした政府のスローガンも、字を読めない両親にとっては「何か書いている」だけで、何も伝えていないのと同じです。本当に必要な人に全く届いていないのだと感じます。私は日本での識字教室の研究を通して、こうした中国人の意識を変えていければ、と思っています。

谷 慧芳さん、合格おめでとうございます!!

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